花が開き始めた。
我が家のベランダのオステオスペルマムだ。

本来なら秋に咲くはずの花が、12月の朝の光を拾っている。指先に触れる空気は冷たいのに、花だけは季節を迷ったように明るい。
たった一輪でも、思っていたよりもずっと静かに気持ちを動かしてくる。
その花を眺めながら、ふと大掃除のことを考えていた。
外回りをいつやるか決められないまま、年末の気配だけがじわじわと押し寄せてくる。
今日は暖かいし、いま取りかかるべきか。でも、どうせまた寒くなるだろうし、もう少し先でもいいかもしれない……そんな曖昧な思案が、花の色と一緒にベランダに溶け込んでいた。
京都・知恩院の「除夜の鐘」が有料の事前予約制になったと耳にした。
外国人観光客が増えて、混雑や事故を防ぐための判断らしい。拝観料は三千円、二千人の枠はすでに完売だという。
毎年画面越しに見てきたあの光景も、気づけば少しずつ形を変えていく。
季節も、行事も、気候も。
どれも大きくは変わらないけれど、少しずつ揺れている。その中で、自分の暮らしだけが昔と変わらず続いているのが、なんだか不思議だ。
花が咲くタイミングも、掃除を始めるタイミングも、わたしのペースでよかったんだと思えてくる。
我が家では毎年、28日から30日までおせちを仕込む。
煮物がことこと音を立て、出汁の香りが台所に満ちていく三日間。火を落としたあとの静けさも含めて、「今年もそろそろ終わるんだな」としみじみ感じる時期だ。
そのぶん、大晦日はゆっくりする。何もしないという選択肢が、年に一度だけゆるされるような日。
季節外れの花が咲く朝も、年末行事が新しい形をとるニュースも、台所から立ちのぼる湯気も。全部ひっくるめて、「今年はこういう一年だった」と思える気がする。
あなたは、今年の大晦日をどんなふうに過ごしますか?
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今日も元気に楽しく
ハタモトでした。
そうそう……
大掃除の合間、ちょっと甘いものが欲しくなるんですよね。最近、アカシア蜂蜜入りのゆず茶が気になっています。お湯で割るだけでいい香りが立ち上がって、休憩のたびにほっとできそうだなと思って。
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